
字:宮本沙海
主宰 熊谷 弘
「日本の音楽展」のあゆみ
指揮者・熊谷弘の提唱により1979年1月、9名の演奏家たちにより開始、以来、毎年1月に定期的に開催される。西洋音楽から学んだ日本のクラシックの演奏家たちが自国の音楽に目を向け、所謂、現代音楽に限る事なく自ら作品を選びそれを演奏し、優れた日本の音楽を広める事をコンセプトに開始された。開始から5年目の1983年より五日間に拡大、1986年より会場を草月ホールに移し、1997年より6日間連続で開催される。更に、東京公演に加え2010年より14年まで横浜みなとみらいホー ルにて「横浜特別公演」を実施。地方公演では、1986年3月、福岡(福銀ホール)及び筑後(筑後市 民会館)、2008年2月、サザンクス筑後例会(サザンクス筑後大ホール)に招かれる。
1988年、主宰者・熊谷弘は、「日本の音楽展10年の実績」に対し、演奏家たちと共に 第6回中島健蔵音楽賞を受賞。1997年、「日本の音楽展」20周年を記念して「日本の 音楽展・作曲賞」を設立。選考委員に作曲家の佐藤敏直・廣瀬量平・松村禎三・三善晃の四氏を迎え作品を募集する。22作品に「日本の音楽展・作曲賞」が授与され、11作品が「日本の音楽展」において初演される。
2001年、ズイホー産業株式会社元代表取締役会長小島五夫氏のお申出により、「日本の音楽展・ズイホー賞」を設立、「日本の音楽展」に寄与する演奏家たちに毎年特別功労賞及び特別奨励賞等が授与される。
延べ2000余名の演奏家たちの参加を得て500余名の作曲家による3000曲を越える作品を演奏する。本年、44回目を迎えた。